理容師ノハラの思い

一昨日のダブル講習を受け、少し真面目な話。
昨年末からAIを使い始めた。
冷静に当店の状況分析ができ、とても便利だ。
自分で気づかない点をAIが客観的に見付けて
くれ、まさにヤル気スイッチが入る。
ついスマホを触りすぎて、ずっと仕事モード
になってしまう。
生活が疎かになる。
自分で「休む」と決めないと危険だ。
一方で、実際に足を運んでの講習会に参加
するのも大切だとAIを使い始めてから再度
認識した。
切磋琢磨する仲間でありライバルと共に学ぶ
空間で、ヒリヒリする空気感を感じる。
若い理容師達の勢いやパワー、みずみずしい
感性を感じられる。
同年代の理容師達の、慢心せず真摯に理容業
に打ち込む姿を見て刺激になる。
長年、理容業を頑張ってこられた先輩方の姿
が自分の見本になる。
いくらAIがあっても「人は人」だ。
実際に会い、直接、共に切磋琢磨できる場は
必要だ。
自宅でAI学習ができるようになっても、学校
や塾は無くならないだろう。
便利なもの、AIを使うのは大賛成だ。
自分に合う場所を選ぶのも良い。
だが実際の学びの場の、この空気感を味わう
のも自分を成長させる人生のスパイスになる。
これからの時代は「人間力を高める経験」が
さらに大切になっていく。
人は、人の温もりを大切にする。
いくらAIが進化しても、人の手でカットして
欲しいと願うお客様はいなくならないだろう。
理容業はサービス業だ。
ただ髪が短くなれば良い訳ではない。
理容組合を脱退する店は全国的に増加の一途
をたどっている。
脱退を選ぶお店の選択は「大切なもの」を
自ら手放していると感じる。
本当にそれで良いのか?
手放してしまって本当に良いのか?
約20年前、ノハラブログを始めた頃に共に講習
会場にいた仲間が、徐々に少なくなっていく。
その頃から小さくともコツコツと行動を積み
重ねてきた私と、いなくなった彼ら。
その差はどうだろう。
私は私の背中を見せるしかない。
私は今年も、理容組合 金沢支部 教育委員を
務めている。
AIを知った私は、AIをある程度使いこなせて
更にサザエさんの三河屋のサブちゃんのよう
な“ご用聞き”ができる理容師を目指す。
高い目標だ。
だからこそ敢えて、ここに記しておく。
自戒の念を込め、理容業界への思いと自身の
目標を綴った。
機会があれば皆様の意見も聞かせて頂きたい。
堅苦しくなり大変、失礼。
たまには、ね。
ヘアーカットノハラ店主 野原芳浩
